マモッチャクラブの活動報告

有田市防災講演会に参加

｢災害に向かう自分、そして地域はどうあるべきか｣

東京大学大学院情報学環
特任教授　片田敏孝氏

災害は自然との戦いである。
災害対策(堤防を高くするなど)を対策をしても自然は想定以上の災害を生み出す！
有田市は、自然豊かであるがゆえに、災害も豊かである！
対策には限界がある。

政府に任せきりの防災から、住民主体の防災に考え方を変えていくことが重要である。
自分の命を人に守ってもらうではなくて、自分がまもるという意識に変えていく。

災害が生じたとき、親も子供も、祖父母もみんな各自、逃げていると信頼する。
助けに行けば逃げおくれ、命をおとすかもしれない。

→頭では分かっていても災害時は親は子供を探しにいく、助けにいくものである。
その行動は、防災意識が低いというわけでもない、まちがいでもない。

みんなが助かる行動を納得して、実行できるように意識を高めていくことが重要。

→各自とにかく、大きな地震が起きたときは、高台ににげる！
率先して、にげる！

東北の地震のとき、釜石市の中学生は、訓練よりも高台に、
先生が言う所よりも高台ににげることを判断して、率先たる避難者になり、助かった。

→釜石の奇跡といわれたが、奇跡ではなくて、どうしたら生き延びることができるか考えぬいた行動である。　

災害の石碑には、先祖の思いが刻まれている。未来に悲しくてつらい思いをしてほしくないという思いが込められている。

防災は、後世に残す礼儀作法である、受け継いで、伝えていくことである。

災害を自分事ととして納得し、行動するには、意識をかえることが重要である。
家族、地域を大事にするその思いから意識を変えていける。

心に響く講演会でした。
人を大事にする視点を持ち続け、これからも防災に取り組んでいきたいと思いました。