ボランティア文芸高齢者

 

有田市朗読ボランティアささやき

研修レポート

長年の活動実績ある朗読ボランティアグループ「ささやき」

有田市朗読ボランティア「ささやき」は、平成8年に結成し、活動年数は27年を超えています。グループメンバーの入れ替わりもある中、広報誌(「広報ありだ」「社協だより」)の音声化を始め、子どもさん向けの読み聞かせ会、大人対象の朗読会の実施などを中心に活動を続けています。

どんな団体も共通する課題である「人材育成」「資質向上」等について、研修会を開催することで課題解決に取り組まれています。今回は、グループメンバーの山﨑様より研修レポートをいただきましたのでご紹介します。

 

研修レポート

梅雨期間中の6月12日と7月3日、有田市ボランティア・市民活動応援助成をいただき、講師を招いての研修会を開催しました。それぞれ2時間という限られた時間ではありましたが、昨年に引き続きアナウンサー、ナレーターでいらっしゃる福山ひでみ先生をお招きし、朗読の基礎・要点をわかりやすくかつ楽しく教えていただきました。

第1回 絵本を使った読み聞かせの実践学習:参加者13名

第2回 初回確認学習及び発展学習:参加者15名

 

研修内容と感想

最初の会ではまず、朗読は音読とは違って、聴いていて「情景(映像)が浮かぶ」読み方であるのでそれを邪魔する要素を避けなければならない、ということを教わりました。そのためには題材を何度も黙読して読み込み、記号を入れた朗読図を作り、自分の癖(文末が強い・弱い、助詞が強いなど)を意識しながら読む必要があるということでした。

読み手には難しいと感じる「間」はそこまでの内容が相手の中に落ちるための間であって、自分の息継ぎのためにあるのではないという説明をお聞きし、目からウロコの思い。なるほど朗読では常に聴く側に思いを至らすことが大事なのだと気づきました。

もう一つ、「間」に関連して初めて知ったのは「切りきらず」という言葉でした。切っているのだけれど息は吸わないで音を上げず、下で受ける。先生のお手本をお聴きするとまさにそうなっているのです。しかし、皆がやってみるとなかなかうまくいきません。

また、内容を伝えようとすると、ともすると感情過多になってしまうことがあるというお話も興味深くうかがいました。感情は入れ過ぎないで淡々と読みながらも、的確に「表現」はする。そうすることでちゃんと情景は伝わる。こうなると朗読のあまりの奥深さに頭を抱えてしまいそうになります。

2回目の研修では、同じ題材を何度もやり自分の「十八番(おはこ)」を作ることが大切だと教わりました。いつか「○○さんの『モチモチの木』が好き」と言ってもらえるように、ということだそうです。

わかりやすかったのは、「係り受け」でした。「係り受け」つまりかかっていく部分と受ける部分を明白にし、「受け」となる言葉の前後に間を置き、ゆっくり丁寧に読むことでその大事な言葉が際立ってくる。これは注意すれば自分たちにも少しはできそうで、ありがたいコツを伝授いただいた思いでした。

常に題材の文章をしっかりと読み込んで自分のものとし、書き手の思いや意図を理解した上で正しく読むことが大切なのでしょう。おのずとこちらの読解力と想像力が求められているのです。

最後に先生が大好きだとおっしゃるエッセイ『お多福三福』を朗読していただきました。私はずっと目を閉じて聴いていましたが、お多福みたいな顔だと友達にからかわれて悲しく思っていた女の子の気持ちが、深い愛情で満ち満ちた母親とのやり取りで徐々に晴れやかになり、少しずつ顔を上げていく様子が、まさに映像を見ているように浮かんできました。これが、情景が浮かぶということか、と身をもって体験させていただきました。

私たちはまだまだ未熟で発展途上ですが、こういう教えをいただきながら少しずつ研鑽を積んでいきたいと思っています。ありがとうございました。

 

講師活動紹介

第9回 ~忘れえぬあの日~ 明日をつむぐ朗読会
日時 2023年8月6日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所 メディア・アートホール(和歌山県立図書館2F) ※入場無料

 

団体名有田市朗読ボランティアささやき

 

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